睡眠時の呼吸とお口の健康について
睡眠中の呼吸は、日中とは違ってご自身で意識して調整することができません。いびきや口呼吸、睡眠中に何度も目が覚めるといった変化がある場合、鼻やのどの状態、お口の乾燥などが関係していることがあります。気になる症状が続くときは、まずその状態を知り、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。
口呼吸でお口が乾燥することがあります
眠っている間に口が開いていると、口呼吸になり、お口の中が乾燥しやすくなる場合があります。朝起きたときに口の中がねばつく、のどが渇く、口臭が気になるといったことがあれば、睡眠中の口呼吸が一因かもしれません。
唾液には、お口の中を潤し、汚れを洗い流す働きがあります。乾燥が続くと、むし歯や歯周病のリスクに影響することもあるため、毎日の歯磨きや歯間清掃に加え、定期的に歯科医院でお口の状態を確認することが大切です。
いびきや睡眠中の呼吸の変化
いびきは、睡眠中に空気の通り道が狭くなることで生じることがあります。ただし、いびきの原因はさまざまで、音の大きさだけで健康状態を判断することはできません。ご家族から「呼吸が止まっているように見える」と指摘された、日中に強い眠気がある、起床時に頭痛があるなどの場合は、睡眠時無呼吸症候群などの可能性も含め、医療機関へ相談することをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に止まったり、浅くなったりする状態です。診断や治療には専門的な検査が必要です。歯科医院だけで診断できるものではありませんので、気になる症状があれば、まず医科の医療機関にご相談ください。
歯科医院で相談できること
睡眠時無呼吸症候群の治療方法の一つに、専用のマウスピース(口腔内装置)を使う方法があります。装置を使えるかどうかは、症状や診断結果、お口や顎の状態などによって異なります。医科で診断を受けたうえで、歯科での装置作製が適しているか相談します。すべての方に同じ装置が適するわけではなく、使用後も定期的な確認が必要です。
いびきが気になるからといって、市販のマウスピースを自己判断で使うのは避けましょう。装置が合わないと、歯や顎に負担がかかったり、違和感が生じたりすることがあります。使用を検討する場合は、医師や歯科医師に相談してください。
いつもと違う症状に気づいたら
睡眠中の呼吸はご自身では気づきにくいため、起床時の口の乾燥や日中の眠気、ご家族からの指摘が手がかりになることがあります。気になる症状や生活への影響を記録しておくと、受診時に状況を伝えやすくなります。
睡眠時の呼吸や口の乾燥でお悩みの方は、まず医療機関に相談し、必要に応じて歯科医院にもご相談ください。お口の状態を確認し、診断内容に応じて適切なケアや歯科で対応できることをご案内します。